こんにちは。アメリカで経済学 Ph.D. 留学中のたなぱんだです。
この記事では、アメリカ・ミズーリ州で自動車の運転免許を取る方法について解説します。最終回となる今回は、DMV での運転免許申請について説明します。
【2024年7月9日】市役所のDMVが閉鎖になったので、そのことを反映しました
DMV とは?
DMV とは Department of Motor Vehicles の略で、自動車に関する様々な行政手続きを担当している州の機関です。
州によっては運転免許試験場とDMVが一体化しているところがあり、そういった州では、運転免許試験に合格するとその場で運転免許証を発行してくれます。
しかし、ミズーリ州の場合、運転免許試験は Missouri State Highway Patrol が管轄し、運転免許の発行は DMV が管轄しています。なので、免許試験に合格した後、別途 DMV に運転免許の申請をする必要があります。
必要な書類
運転免許試験の合格証明書に加え、以下の記事で説明した書類一式が必要になります。
また、免許の申請料として 13.5 ドル必要です(2023年現在)。クレジットカードで支払う場合には、手数料として2%程度上乗せされます。
手続きの仕方
持ってきた書類一式を窓口で渡せば、適宜やってくれます。
ただし、申請していく過程で、口頭でいくつか質問されるので Yes/No で答える必要があります。訊かれたこととしては、
- ドライバーが知っておくべきことを理解しているか?
- 過去に免許の停止・取り上げなどの処分を受けたことがあるか?
- 意識を失うような病気などを抱えていないか?
- 大麻などを利用しているか?
- コンタクトレンズは使っているか?
- Blindness Education, Screening and Treatment Program Fund に寄付をするか?
- 現金で支払うか Credit で支払うか?
などでした。
基本「No」って言っておけば通ると思いますが、「Do you understand (何か)?」と訊かれた時は「Yes」で答えます。
コンタクトを使っている人は、その質問に関しても「Yes」と答えてください。
また、支払い方法について訊かれたときは、Cash / Credit / Debit のどれかで答えましょう。
窓口の担当者の方が入力し終わると、目の前のタッチパネルに内容が表示されます。問題なければ、signature の欄にサインをします。
このサインは免許証に印刷されます
その後、その場で免許証に乗る写真を撮られ、お会計します。
その場で、紙ベースの「暫定免許(temporary license)」を印刷してくれるので、それを貰えば手続き終了です。カードタイプの免許証は10日ほどで自宅に郵送されてくるので、それまでの間はこの暫定免許を携帯します。暫定免許の紙は、免許証部分と領収書&注意書き部分に切り分けられるようになっているので、ミシン目に沿って切ってしまって問題ありません。
【2024年7月9日補足】正式な免許が届かない場合には、免許更新に関する記事で書いたとおりに問い合わせてください。
セントルイスで絶対に行ってはいけないDMV
セントルイスには何ヶ所か DMV の事務所があるのですが、Central West End 地区にある DMV には絶対に行ってはいけません!!!
私はその DMV に行ってしまったのですが、スタッフに酷い対応をされました。同じ被害に遭われる方を生まないためにも、何が起きたのかを記録しておきます。
聞き取れなかった内容を聞き返したらブチギレ
私がこの DMV を利用したときはコロナ禍だったので、感染対策として ① DMV スタッフはマスク着用、② 来訪者との間にはアクリル板設置という措置がとられていました。そのため担当スタッフの声が上手く聞こえませんでした。なので、
アクリル板があるので聞こえませんでした。もう一度おっしゃってくれませんか?
とお願いしたところ、
How dare you say that! あなたは間違った英語を喋っているのに、Queen’s English を話している私に指図するのはおかしい。
といきなりキレ始めました。
きちんと「アクリル板のせいで…」と言っているのに、何を怒ることがあるのか理解ができません。一言目から How dare you とか完全に喧嘩腰です。ちなみにですが、その担当者の英語は全然 Queen’s English じゃなかったです…。
記述内容の訂正を求めたらブチギレ
担当者が明らかに「ヤバい奴」だったので、さっさと手続きして帰ろうかと思ったのですが、なんと入力された住所が間違っている…。さすがに住所が違うと免許証が届かないので、訂正を依頼。
あの、この番地のところが…
そんなこと、わかってるわよ!! あなたは黙っていなさい!!
「分かってるなら、最初からちゃんとやってくれ…」と言いたくなりましたが、ここは我慢です。目の前のモニターに確認画面が再度表示されたので、住所を確認すると…。
おい…また違うぞ…?
あの、ですから番地が…
あなたのために何度修正すればいいの!!
こんなことは初めてよ!!どうしてさっさと内容を承認しないの!!?
もう言っていることが無茶苦茶です。ただ、怒鳴り散らしたいだけのような印象でした。
しまいにはアジア人差別発言
なんとかして内容を修正してもらい、サインをする段階となりました。
このときの私は「正式なサインは漢字をベースにしたもの」と決めていて、アメリカ国内の銀行口座開設や役所での手続きの時も漢字ベースのサインを使っていました。
なので免許証にも漢字ベースのサインをしたところ、
この国では Chinese letters は誰も使っちゃダメなの!!!
Chinese letters を使いたいなら中国に帰れ!!
これは完全に差別的な発言です。そもそも、日本のパスポートを提出しているのに「日本に帰れ」ではなく「中国に帰れ」といっているあたり、目の前のものを全く見ていない感じがします。
この後も全く理解に苦しむ暴言を浴びせられましたが、なんとか免許の手続きを完了することができました。しかし、とてつもなくメンタルをやられました。
ネットでの口コミは最悪だった
帰ってからネットでの口コミを見てみたところ、この DMV の評価は最低でした。とくに、私を担当した人と思われる人物に対してのレビューが酷く、「訪問者を怒鳴りたいだけ」や「怒鳴られるだけで、結局免許を出してもらえなかった」といった声が山のように出てきました。
レビューを見てから、どの DMV にいくか決めればよかった…
セントルイスでおすすめできる DMV
セントルイスでは、Maplewood にある DMV が一番おすすめです。
Central West End の DMV にいるような酷いスタッフはいませんし、なんなら非常に親切丁寧な方がいます。また、Qless というアプリを使って、DMV に到着する前に順番待ちの整理券を取れるので、無駄な待ち時間を過ごさなくてすみます。
Qless での来店予約は、営業開始の5〜10分前に開きます。15分前くらいに Maplewood DMV へ行き、現地でQlessにチェックインするのが一番効率的です。
家でチェックインして、思ったより早く順番が回ってきてしまった場合は、「I need more time」をタップすれば、待ち行列の2〜3番目まで遅らせることができます。
また、市役所(City Hall) 内にある DMV もまずまずです。
愛想がない感じはありますが(アメリカなので仕方ない)、訪問者に喧嘩腰で接するようなスタッフはいません。市役所内なので、暴言や差別的な発言をされる心配もないです。
セントルイスエリアで DMV に行かれる際は、このどちらかに行くといいと思います。
市役所内のDMVは2023年中に閉鎖となりました。現状、セントルイス市およびその周辺では Maplewood DMV 一択かなと思います。
まとめ
4回にわたって、アメリカ・ミズーリ州での免許の取り方を解説してきました。
ミズーリ州の最新の免許情報はなかなか日本語で見つからなかったので、この記事が誰かのお役に立てば嬉しいです。
なお、免許を更新される際は、以下の記事を参考にしてください!
コメント